はじめまして

何やら大それたタイトルを附けましたが、勿体無くも谷崎潤一郎のエッセイ「所謂痴呆の藝術について」のパクリです。mixiの方でも活動していますが、あっちの方は主に日常的なことを書いて、こっちでは趣味のことのみに絞って書こうと思います。僕の趣味というのは、自己紹介とかで言うときなどには「お笑い鑑賞」としていますが、実際のところは「古くっさい芸」しか見ていません。桂米朝がきっかけで落語に没入し、これも米朝にいざなわれて「昔の芸人さん」に興味を持つようになりました。昔の芸人さんは一言でいえばクサイです。最近ワッハ上方のライブラリーで見たビデオに「香見喜利平」という紙切りの人。もう芸名からして「それ」専門です。僕はこういう人、大好きですね。また昭和の寄席にはそういう香見喜利平みたいな芸人さんがいっぱい居ました。で、そのほとんどが「商売」として芸をやっていたようです。後世に遺そうとかそういう目的ではなくて、純粋に芸をやっていたんでしょう。そういうときが一番輝いていたと思いますね。とにかくそういったものを中心に書いて行くつもりです。こんなものを読む茶人はないでしょうけど、よろしくお願いします。