恋しているんだもん

いまの島倉千代子がそう歌っても気持ちが悪いのに、たぶんこれを読んでる人は戦慄モノであると思う。ま、それはいいとして、僕は今日まで叶わず恋ばッかりしてきた。恋多き男デアル。で、思ったのだが、恋というのは異性に対してのみではない。ト言っても、同性に興味があるのではないのでゴメンナサイ(誰に謝っているんだ?)。あらゆるひと、いや生命を持たぬ物体、いや思想に及ぶまで、「好き」という感情を超えるとそれは「恋」になる。つまり、「寝ては夢、起きてはうつつ幻の……」というアレ。どうにかしたくなるわけです。女の子を相手の恋ならば、たとえ叶わなくたってオナニーで済むのだが、いくら好きでもたとえば「だんじり」をオカズにはヌケない。したがって余計に思いがつのるわけです。「会いたさ六寸、見たさが四寸、積もり積もりてシャクとなる」ってオツな文句があるけれど、どうすりゃイイのか判らなくなるのである。考えないようにすればするほど、尚更恋焦がれるので、こうなりゃ飽きるまでそれに興じるより途はない。